ホンダ寄居工場、結果オーライの稼働延期

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ホンダ 河野主任技師 寄居工場責任者
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ホンダは4月16日に、新鋭の4輪車拠点である埼玉製作所寄居工場(同県寄居町)を報道陣に公開し、環境対策への取り組みなどを説明した。小型車中心の工場として7月に稼働し、能力は年25万台。

寄居工場は当初、サイズの大きい高級車などの工場として計画され2007年に着工していた。しかし、08年9月のリーマン・ショックで建設を凍結、同年末に稼働時期を11年以降に延期した。さらに09年には12年以降と再延期され、13年の稼働を最終決定したのは10年7月になってからだった。

この間の需要のダウンサイジングにより、生産車種も『フィット』など小型車中心の拠点に変更した。ホンダの主任技師で寄居工場責任者の河野丈洋氏は、稼働時期の延期について「需要への対応や新技術の導入などができ、結果としては良かった」と話す。

当初計画では「今では必要とされないクルマや技術を導入することになったろう」とし、ダウンサイジングへの対応も後手を踏んだはずと振り返る。延期によって、たとえば大幅な省エネが可能な「3C2B」と呼ぶ塗装の新技術も、寄居から導入されることになった。河野氏は「稼働が3年遅れたことで、3C2Bが実用化できたのは大きな価値だ」と評価している。

《池原照雄》

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