BMW、エコ意識育成が結実…「燃費基準達成・向上達成レベルベスト10」に9台ランクインの理由

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BMW、エコ意識育成が結実…「燃費基準達成・向上達成レベルベスト10」に9台ランクインの理由
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国土交通省が公表した「平成27年度燃費基準達成・向上達成レベルベスト10」にBMWが9台ランクインした。

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燃費基準値とは、省エネ法に基づく乗用自動車及び貨物自動車の基準値。車両重量に応じて値が定められている。自動車メーカー等は、目標年度までに各車両重量区分ごとの平均燃費値を、燃費基準値以上にするよう改善を行う必要があり、同時に個々のクルマの燃費性能を評価する上で一つの指標にもなる。BMWはこの燃費基準の達成において圧倒的な強さを見せた。

BMWというと世間一般では走りが良いクルマとして認知されているものの、燃費が良いクルマという理解はほとんどないだろう。それがこのデータでは3位のマツダ『アテンザ』、同率10位の三菱『ミラージュ』以外はすべてBMWという結果になった。この燃費ベスト10はハイブリッド車を除くので、純粋なエンジン搭載車同士のランク付けと考えてよいだろう。

それにしても、なぜ9台ものBMWなのか?

いまでこそ多くのクルマにオンボード・コンピュータが装備され、ドライバーが望めば走りながらそのときの瞬間燃費も見ることができるようになっている。しかしBMWは1980年代のモデルからすでに計器盤の中に瞬間燃費計を備えていた。実はその当時から走りを追求するだけでなく、ドライバーにエコ意識を持たせるための対策をしていたのだ。

ドライバーのエコ意識を育てる

1990年代に入って、さらなる燃費向上とCO2の低減を目指してボディの空気抵抗を減らし、軽量化、エンジンの高効率化を図り、積極的に改良を続けていた。

2000年代になってエンジン本体の大幅な技術革新が続いた。その一つはバルブトロニックと呼ばれる吸入抵抗を減らす技術で、2001年モデルから採用され始めた。トヨタと日産も同じ目的で技術を開発していたが、市販を開始したのはBMWに遅れること約5年だ。

燃費向上とCO2削減のエンジン技術はすぐに横展開

BMWが採用する燃費向上とCO2低減のためのエンジン技術は、一部の車種のみで展開するのではなく全車に展開するところも特徴といって良いだろう。燃費とCO2に特化したモデルを設定するのではなく、どのモデルを買っても燃費向上とCO2の低減が実現できているという考え方だ。いまではBMWのほとんどのガソリン車にはバルブトロニックが採用されている。

同じようにいま全車に展開しているのが、ダウンサイジング+ターボチャージャーエンジンである。ランクインした9台のうち、8台が直列4気筒、2リッターのガソリン(3台)とディーゼル(5台)である。6気筒より重量が軽い4気筒エンジンでハンドリング性能も良くなる。排気量はこれまでより少ない2リッターだから、あまり力を必要としない走りでは燃費を稼ぐことができる。しかしターボチャージャーのおかげで力が必要なときには充分以上の力を発揮できるエンジンなのだ。

BMWエンジン技術の3本柱

シリンダー内に直接燃料を噴射する直噴技術、ターボチャージャーの援護、そしてバルブトロニックの効率の良さという、いわば三種の神器のような技術がBMWのほとんどのガソリンエンジンに採用されている。

ドイツで販売する乗用車の半分以上がディーゼルエンジンだ。うるさい、振動がある、黒い煙を吐くといった昔のイメージとはかけ離れた素晴らしいクリーンディーゼルになったからだ。エンジン回転を上げなくても力強く走れるから、音は静かで燃費もよくCO2も少ない。満タンで1000km以上走ることができるのも魅力だ。

BOSCHが開発したコモンレール(燃料に2000barという高い圧力をかけるシステム)と直噴技術により、燃料が細かい霧状になって噴射され空気に触れる面積が増えるため燃えカス(黒い排気ガス)がほとんど無くなった。

実際の燃費は、日本車の場合JC08のモード燃費から何割か差し引かなければならないと言われているが、日本の燃費測定方法に合わせてプログラムしたわけではないBMWの実際の燃費はJC08に近いという評判だ。

今回の9台のランクインは、BMWが謳う「EfficientDynamics」(より少ない燃料でより走る)を具現化した証明でもある。

《こもだきよし》

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