【フォード フォーカス 試乗】デザインと走り・居住性の良さが光る…津々見友彦

試乗記 輸入車
フォード・フォーカス
フォード・フォーカス 全 9 枚 拡大写真

3代目となるコンパクト5ドアハッチ、フォード『フォーカス スポーツ』を試乗した。

先代から幅と高さは短くなったが、ホイルベースと全長は伸ばされ居住性を高めた。エッジを効かせたラインがエンジンフードに走り、フロントのルックスはダイナミック。リヤスタイリングも実に秀逸。スポーティでかっこいい。

インテリアはダッシュパネルのデザインが良い。ペンタゴン(五角形)のメーターナセルやライトブルーの針もお洒落だし、程よくモダーンでスポーティ。シルバーとブラックを基調に精悍にまとめられている。

レザーとファブリックのバケットシートも素晴らしい。しっとりと腰とヒップを包み込み身体が心地好くフィット。腰のランバーサポートはレバーでアジャスト出来るので長時間のドライブも疲れにくい。

リヤシートも良かった。バックレストも程よく硬めで背中が疲れにくい。ルーフはさほど高くはないが、ニースペースは30センチ以上のゆとりがあり、またセンタートンネルも低め。

動力性能については2リッター4気筒DOHC、直噴エンジンは125kw(170PS)と高出力。低速から高速までワイドなトルクバンドがある。発進時も軽くアクセルを踏むだけで軽快に発進。エンジンを引っ張ると3500回転からグイ、グイと伸びる小気味よさ。0-400加速は15秒台に入りそうな勢いで、まさに俊足。

ミッションはデュアルクラッチ6速。シームレスに動力が伝わり、スポーティかつスムーズに走れる。ただし、不満なのはシフトレバーにあるサムスイッチ。指先、マニュアルでシフト出来るのだが、ワインディングでは操作しにくい。これは是非パドルシフトに変更すべきだ。

走行時コーナリングでは電動パワステが抜群に良い。スムーズでリニア。応答も程よく敏感すぎず鈍すぎないよく吟味されたハンドリングだ。FFながら狙い通りに美しくライントレース出来、スポーティに走りが楽しめ、レベルは高い。

タイヤはミシュラン、プライマシー215/50R17を履くが、乗り心地もよかった。更にエンジンノイズも4000から6500回転にかけて耳に心地よいサウンドで回り楽しめる。また燃費もかなりワインディングでぶん回したが13.8km/リットルと悪くない。お洒落さと走り、さらに居住性の良さが光る。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバー。現在はモータージャーナリストとして活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブ・ドライビングスクールの講師も務める。趣味はハイスピードドライビング、モーターグライダー、パソコン。最近はデジカメと電気自転車に凝っている。

《津々見友彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る