エアバス、計器着陸装置の作動を阻害しない空港建築物を考案

航空 テクノロジー
C65格納庫に備え付けられた「回折格子」
C65格納庫に備え付けられた「回折格子」 全 2 枚 拡大写真
エアバスは4月16日、EADSの研究・技術部門であるEADSイノベーションワークスと共に、特別な形状を持つアルミニウム「回折格子」パネルの開発に成功したことを発表した。

これは、視界の悪い条件下で飛行機の着陸を誘導する目的で使用される計器着陸装置(ILS)から発信されるシグナル(信号)が、飛行場周辺にある建物が反射・拡散させるのを防ぐ働きをするというもの。

このテクノロジーの最初の使用は、フランスのトゥルース・ブラグナク空港にある『A330』最終組み立てエリアに建設された、エアバスの所有するC65格納庫で行われた。回折格子の無い状態では、格納庫は空港の近い滑走路14R/32RからのILSのシグナルを拡散し、着陸装置の信頼性を阻害する可能性がある。

ELISEを使用して回折格子の設置を決定することで、C65格納庫はILSシグナルに対してステルスとなった。それに加え、ELISEソフトウェアのシミュレーションはビルディング上部の10メートルの部分だけをカバーすれば、必要な効果が得られることが確認された。

《河村兵衛》

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