NTN、ボールねじ駆動モジュールを開発…EV、HEVの航続距離を伸ばす協調回生ブレーキシステムに採用

エコカー EV
ボールねじ駆動モジュール(外観写真)
ボールねじ駆動モジュール(外観写真) 全 3 枚 拡大写真

NTNは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)のエネルギー効率を向上させる協調回生ブレーキシステム用に「ボールねじ駆動モジュール」を開発し、量産納入を開始したと発表した。

NTNは、大型トラックの機械式自動変速機用にボールねじの量産を開始して以降、長寿命化などの技術開発により自動車用ボールねじの販売拡大を進めてきた。今回、ボールねじに高負荷容量支持軸受や焼結部材などを組み合わせたことで、コンパクトな駆動モジュール商品を実現した。

EVやHEVは、車両制動時に車両駆動用モータを発電機として作動させることでブレーキ力を発生させ、走行エネルギーを電力に変換(回生)している。このとき、極力多く回生することで航続距離を伸ばすことができる。

協調回生ブレーキシステムは、運転者のブレーキペダル操作量やその時の車速などから必要な制動力を算出。駆動用モータによる回生ブレーキ力と油圧ブレーキ力の配分を決定する。同モジュールは、減速ギヤとボールねじを介して油圧制御用モータの回転運動を精度良く直線運動に変換することで、油圧ブレーキ力を制御。これにより、きめ細かな油圧ブレーキ力の制御が可能になり、より多くの走行エネルギーを回生することができる。

《纐纈敏也@DAYS》

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