【INDYCAR 第3戦】琢磨、インディカーレース日本人初勝利

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インディカー初勝利を喜ぶ佐藤琢磨
インディカー初勝利を喜ぶ佐藤琢磨 全 4 枚 拡大写真

インディカーは4月21日、ロングビーチの市街地コースで行われたトヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチの決勝で、A.J.フォイトレーシングのNo.14をドライブする佐藤琢磨が完璧なレース運びをして日本人初のインディカーレースの勝利を収めたことを発表した。

インディカー最多勝の記録を持つ伝説的なドライバーであり、チームの創設者であるA.J.フォイトはこの日、今週中に行われる予定の手術の為、トラックで佐藤の勝利を祝うことはできなかった。しかし彼はテキサス州にある自宅からテレビの生中継を通じ、佐藤のレースぶりを最後まで見守っていた。

「A.J.に今すぐにでも電話をして、この勝利を報告したい」とレースカーから降りたばかりの彼に向けられたマイクに向かって、佐藤は興奮気味に語った。

A.J.フォイト・レーシングチームにとって、この勝利は2002年のカンザス・スピードウェイでの勝利から11年ぶりのもので、市街地コースでの勝利は1978年のA.J.フォイトの勝利にまでさかのぼる。

チームディレクターのラリー・フォイトの無線が、合計80ラップ中の数ラップを残した佐藤の耳に届いた。

「後方はクリアだ。プレッシャーはない。車を持って帰ってくることだけを考えろ」

しかしレース後、彼は自分自身が物凄いプレッシャーと戦っていたことを明らかにした。

「凄いプレッシャーだった(笑)。今までに今日の琢磨のような完璧なレースを見たことが無い。チームも一丸となって全くミスの無い完璧なレースができた。ABCは、10年以上も辛我慢強く我々のチームをサポートし続けてくれた。その献身にやっと報いることができて本当に良かった」とチームディレクターは語った。

表彰台の前にパーキングした佐藤の周りにチームのクルー達が集まり、二まわりほど大きな体躯を持つクルー達が交代で佐藤を抱え上げて彼を祝福した。

彼にとって52度目のインディカーレースで、念願の勝利を手にした佐藤は、満面の笑みと共に日本の国旗を誇らしげに頭上に掲げた。

《河村兵衛》

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