ANAグループ、国際線の手荷物ルールを変更…パートナー航空会社と統一

航空 企業動向

全日本空輸(ANA)は、6月1日航空券発券分から、国際線の手荷物ルールを変更すると発表した。

2011年のIATAのルール変更により、航空会社の手荷物ルールは自由化され、各社が手荷物ルールを独自に設定できるようになった。

2012年7月に本格運用を開始した米国運輸省による手荷物規則改定では、ANAグループも、米国を起点または終点とする旅程などでは、コードシェア便では、オペレーティング・キャリア(運航する航空会社)ではなく、マーケティング・キャリア(販売を行った航空会社)の手荷物規則を適用するなど、ルールが複雑となっている。

一方で、ユナイテッド航空、ルフトハンザ航空を始め、海外航空会社との提携を強化しているANAグループでは、多くの乗客がコードシェア便や他社との乗り継ぎ便を利用している。

「航空会社間の競争」から「アライアンス間の競争」へと競争環境が変化していく中、今回のルール変更を実施、パートナーとのルール統一を図る。コードシェア便や乗り継ぎ便、往路・復路で航空会社が異なる場合も、ほとんどのケースで同一の手荷物ルールが適用される。

具体的なルール変更では、無料手荷物許容量を変更する。エコノミークラスの無料手荷物許容量の個数を「2個」から「1個」へと変更する。

また、全クラス共通で無料手荷物許容量のサイズ(3辺の和)基準を、現行「203cm」から「158cm」へ変更する。

幼児・小児旅客が旅行中に使用する場合「ベビーカー」・「幼児用揺りかご」・「チャイルドシート」は従来同様、無料手荷物許容量内に含め、無料とする。

エコノミークラス超過手荷物料金は、2個目の手荷物についても段階的な料金を設定する。

無料手荷物許容量のサイズ基準の変更に伴い、スポーツ用品・楽器の特別取り扱いを開始する。スポーツ用品・楽器の3辺の合計が203cm以内の場合、「サイズ超過料金」を適用しない。

機内持ち込み手荷物、身の回り品のサイズは55cm×40cm×25cm、3辺の和115cmは従来と同じ。

ANAグループ運航便で、ANAチェックインカウンターで手荷物を受託する際のプレミアムカスタマーに対する無料手荷物許容量の優遇取り扱いも、エコノミークラスの無料手荷物許容量プラス1個の重量を23kg以内に変更する。

《レスポンス編集部》

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