ルノー・スポールテクノロジーズ社、ヨーロッパ以外の地で初めてのテストは日本で

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ルノースポールテクノロジー、鈴鹿テスト
ルノースポールテクノロジー、鈴鹿テスト 全 6 枚 拡大写真

ルノーのスポーツモデルを開発するルノー・スポールテクノロジーズ社(以下RS社)は、鈴鹿サーキット及び一般路にてテストを行った。

このテストの目的は、日本の道路状況及び、鈴鹿サーキットにおいて、同社のモデルが日本においてどの程度のポテンシャルがあるのかを確認するためのものである。

同テストの一部を報道陣に公開。RS社は、ヨーロッパ各地サーキットでテストは行っているものの、それ以外の地では行ったことがない。今回は初めてヨーロッパ外のサーキットで、しかも右ハンドルのテストとなった。

ルノー・ジャポン代表取締役社長の大極司氏は、その理由をひとことでいうとグローバルに市場を広げるためのテストだとする。そして、最初に日本が選ばれたということは、「彼らにとって日本という市場は非常にポテンシャルが高く、重要な市場であるという認識が出来たのです」と評価する。メガーヌRSは昨年世界第4位の販売実績だ。そこで、RS社としても日本市場のポテンシャルに期待しているのだ。

そのルノー・ジャポンの販売台数は3年連続前年比増で、昨年は3,208台だった。そのうちの25%がRSモデルだ。これはルノー・ジャポンが進めてきているFTS(フレンチタッチ・トレンディ・スポーティ)ブランド戦略の成果であると大極氏。「ドイツ車は新エンジンの環境車、国産も軽とハイブリッドしか売れていない中で、このブランドエレメントに注力し、ぶれずにやって来ました。そのおかげで環境車がない中、3年連続の販売増となったのです」。しかし、その中のひとつにモータースポーツがあるが日本ではそのイメージの浸透はまだまだだとする。「今後もF1のイメージだけではなく、市販のスポーツモデルをさらに導入したい。そしてユーザーと一緒にサーキットで楽しんでいきたいという戦略を推し進めていきます」とする。

最後に大極氏は、「今回のテストで良いデータ取りが出来、商品にフィードバックされ、良い商品が日本に導入される。そうするとルノー・ジャポンもたくさん売れます。これはとてもいい循環です」とし、「これはルノー・ジャポンだけの問題ではなく、日本のユーザーにモータースポーツをより楽しんでもらいたいと我々は切に願っていますので、そういうユーザーに良い商品をどんどん供給したい。良い循環の中でもっといい商品を入れたいと考えています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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