マツダが発表した2013年3月期の連結決算は、最終利益が343億円と、5期ぶりの黒字となった。前期は1077億円の赤字だった。
売上高の減少に加え、減損損失や東日本大震災による災害損失、事業構造改善費用などの特別損失の計上、さらに繰延税金資産の取り崩しを行ったことが影響した。
新車売上げ台数は、国内では『CX-5』『アテンザ』の販売が堅調に推移したことなどから、同5.2%増の21万6000台と増加した。
海外では、北米は前期並みの販売を維持し、37万2000台。欧州は同6.2%減の17万2000台、中国も同21.5%減の17万5000台と不振だったが、オーストラリアやアセアン地域で好調な販売を維持し、同13.5%増の30万台となった。
グローバル販売台数は同1.0%減の123万5000台となった。販売台数は減少したものの、出荷台数の増加や車種構成の改善などにより、売上高は同8.5%増の2兆2052億円と増収となった。
収益は、台数・車種構成の改善やコスト改善などにより、営業損益は前期の損失387億円から利益539億円へ、経常損益は損失368億円から利益330億円へ改善した。
今期の業績見通しは、売上高を前期比12.5%増の2兆4800億円、営業利益は同122.5%増の1200億円、経常利益は同193.2%増の970億円、当期純利益は同104.1%増の700億円とした。