観光事業参入に本腰...NEXCO東日本

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関越道高坂SAに27日設置されるキャラクター自動販売機「ウルトラマン」「ウルトラマンゼロ」
関越道高坂SAに27日設置されるキャラクター自動販売機「ウルトラマン」「ウルトラマンゼロ」 全 4 枚 拡大写真

東日本高速会社の廣瀬博CEOは、高速道路会社として観光事業に本格参入し、近くそのための組織作りに着手することを明らかにした。

4月23日の定例会見席上で広瀬氏は「すでに支社単位ではよくやってもらっているが、経営方針を明確にした上で全社的に取り組みたい」と、述べた。

観光事業への取り組みを具体化するために「本社と各支社に観光推進を中核的に行う旗振り役を指名」し、「各地区の取組みを集大成する全社連絡会」を組織して同社グループ全体で取り組む。新組織は決まり次第発表される。

さらに、旅行業登録を行い、日本旅行業協会にも加盟。事業を成立させていくための環境整備も整える。

これまでも同社では、北海道支社が「北海道エクスプレスウェイパス」を、11年から期間限定で発売。北海道を訪れる外国人観光客向けに、ETC搭載のレンタカーで道内高速道路が乗り放題となる周遊型割引を発売するなどの試みを続けている。

また、本社とネクセリア東日本共同で、この4月には関越道三芳SA(埼玉県入間郡三芳町)近隣の幼稚園児60人と保護者を招待した映画上映会を、商業施設パサール三芳で開催した。高速道路施設での映画上映は初の試みだ。

同月27日には、キャラクター自動販売機「ウルトラマン・ウルトラマンゼロ」を関越道高坂SA(埼玉県東松山市)設置。ウルトラマンショーなど、遊園地なみの家族向けイベントも計画する。

廣瀬氏は「(東日本高速エリアには)東北道を中心に、非常に多くの自然景勝地、世界遺産がある。関東ではスカイツリーも含めて東京ディズニーランドなどいろいろな観光資源がある。また、北海道の雪は、シンガポール、香港、マレーシアなど海外の観光客にも喜んでもらっている」と、観光資源の豊富さを分析。

「高速道路会社が持っている情報、地位的なものを活用して、東日本高速らしい観光事業のあり方を検討している。バス事業、新幹線などの連携など、全体の観光のパイを大きくすることで、winwinの関係を築ければいい」と、話した。

《中島みなみ》

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