【アイシンAW NAVIelite インプレ後編】“シェア”だけじゃない、本格ナビに引けを取らない充実機能

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
Twitter連携機能を有効にしておき、ルート検索。「シェア」に赤い数字が表示されたら、ツイートが見つかったことを意味する。
Twitter連携機能を有効にしておき、ルート検索。「シェア」に赤い数字が表示されたら、ツイートが見つかったことを意味する。 全 14 枚 拡大写真
インプレ前編では「待ち合わせナビ」機能を中心に取り上げたが、NAVIeliteの「シェア」機能にはほかに「メールで送信」機能と「Twitter連携」がある。

「メールで送信」は「シェア」機能が追加される前からあった機能で、自分の現在位置と目的地の位置情報をメールで送信する機能だ。メール本文にはNAVIelite用のリンクと、Googleマップの該当位置へのリンクがある。

もっとも、現在ではNAVIeliteに位置情報を送るなら前述の「待ち合わせナビ」機能を使ったほうが便利。「メールで送信」機能はNAVIeliteを使っていない人に位置情報を送るための機能と考えていいだろう。

この機能は単純だし驚くほどのものではないが、やはり有用なものではある。友達がどんなアプリを使っているか気にせずに送れるし、NAVIeliteで見つけた場所を自分のパソコンに転送するといった用途にも応用可能だ。

「Twitter連携」機能は、NAVIeliteで目的地を検索し、ルート検索をした時に、そのルート上の近くのツイートを自動的に検索するというもの。ただし、このTwitter連携は高速道路上のルートのみを使える仕様となっている。

実際に何度か試してみたが、目的地を東京にしてルート検索すれば東京周辺ではかなりの数のツイートが検索できるが、筆者が在住する名古屋ではツイートがかなり少なかったのは確か。今後の期待としては、渋滞情報やグルメ情報など役に立ちそうな情報がこのTwitter連携機能で入手できればありがたい。


◆「ポイントセットメニュー」機能が意外と便利

最新のバージョンで用意される機能として、「待ち合わせナビ」機能のほかにもう一つ、「ポイントセットメニュー」がある。この機能は、地図上で任意の場所を長押しすると、食べログとYahooのボタンが表示されるというもの。それぞれのボタンをタップすると検索画面になるので、キーワードを入力して検索をする。この時、検索対象のエリアが地図を長押しした場所の周辺となるのだ。

例えば走行中にラーメンが食べたくなったら、現在位置を長押しして食べログで周辺のラーメン店を検索するといった使い方ができる。目的地検索の周辺検索(NAVIeliteではジャンル検索がこれに相当する)に近いものだが、食べログやYahooを使ったフリーワード検索で柔軟な検索ができること。現在地だけでなくあらゆる場所を中心とした周辺検索ができることが特徴だ。

「ポイントセットメニュー」は取り立てて大騒ぎするような機能ではないが、NAVIeliteはこれまでにもこういった小さな機能をいくつも追加してきた。そうした機能はユーザーからの声を的確に取り上げた「かゆいところに手が届く」機能ばかりで、この開発姿勢は他のアプリも見習って欲しいほどだ。


◆カーナビとしての実力は実証済み、スマートフォンに慣れていない人にこそおすすめしたい

今回はシェア機能の話ばかりになってしまったので、本稿だけを見た人はNAVIeliteがシェア機能ありきのアプリと思ってしまうかもしれない。しかし、シェア機能はあくまでNAVIeliteをさらに便利にするプラスアルファの機能。仮にこの機能をまったく使わないとしても、NAVIeliteには価格分の価値が十分にある。

NAVIeliteがほかのカーナビアプリと比べて優れている部分を上げると、たとえばルートを5ルート同時検索して簡単に選択できる機能がある。高速道路を使うか使わないか、いちいち設定を変更する必要がない。両方のルートを同時に検索できるからだ。また、他に類を見ない詳細な設定機能により、自分の使いやすいようにカスタマイズすることもできる。

ナビとしての基本機能はこのところ大きな変更がないものの、細かいブラッシュアップが進んでいるのか、iOSのバージョンアップに合わせた最適化が功を奏しているのか、位置精度やスクロールの滑らかさが以前よりも更に良くなっているように感じる。特に、iPhone 5で使った時の引っかかりのない動きの快適さは格別だ。ユーザーインターフェースの使いやすさも含めて完成度が高いだけに、スマートフォンに慣れていない人にこそおすすめしたいアプリといえる。

《山田正昭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
  4. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  5. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る