多段化の傾向を見せる世界の乗用車用トランスミッション。今度は欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループが10速トランスミッションの開発を宣言した。
これは4月26日、オーストリアで開催された第34回ウィーン国際モーターシンポジウムにおいて、フォルクスワーゲングループのマルティン・ヴィンターコルン会長が明らかにしたもの。同会長は、「10速DSGを開発する」と発表している。
DSGは、フォルクスワーゲングループ各車に広く導入されているデュアルクラッチトランスミッション。10速DSGは将来のパワートレイン技術のひとつとして開発され、さらなる燃費性能の向上がテーマ。
すでに、ドイツの大手部品メーカー、ZF社は世界初の乗用車用9速オートマチックトランスミッションを開発し、一部市販車に採用済み。
また、米国の自動車大手2社、GMとフォードモーターは4月15日、新世代の9速および10速ATを、共同開発することで合意したと発表している。