【PCCJ 2013】小河がポール・トゥ・ウィン達成…PCCJ 第3戦

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ポルシェ カレラカップ ジャパン2013 第3戦
ポルシェ カレラカップ ジャパン2013 第3戦 全 5 枚 拡大写真

PCCJ(ポルシェ カレラカップ ジャパン)2013年シリーズ第3戦が富士スピードウェイで開催された。開催日は、GW中の27日(土)~29日(月・祝)という変則スケジュールだ。

雲ひとつない快晴の中、日曜日に予選が始まる。今回の予選はノックアウト方式ではなく、30分1セッションのアタック方式。路面コンディションは非常によく、次々にタイムが塗り替えられるドラマチックな展開だ。まずは、ニュータイヤでアタックしたゼッケン78番近藤翼がコースレコード(1分43秒981)を破る1分43秒975でいきなりトップタイムを獲得する。

それに続いたのが、前日の専有走行でトップのゼッケン19番永井宏明。4周目に1分44秒066というタイムを出して2番手に躍り出た。セッションは残り6分。このまま予選終了かと思われたが、11周目にゼッケン12番小河諒がベストタイムを更新し、近藤のレコードをさらに塗り替える1分43秒966で首位を奪還した。

この結果、スターティンググリッドは、小河、近藤、永井、ゼッケン10番川口正敬、ゼッケン32番飯田太陽、ゼッケン25番神取彦一郎という並びとなる。
翌月・祝、体調不良により不出走を決めたゼッケン8番桜井澄夫を除く全13台がグリッドにつき、いよいよ決勝レースのときを待つ。11時55分、シグナルが消えついに第3戦の幕が開いた。上位陣はクリーンなスタート。後方では川端がいいスタートを決めてイン側から駆け上がっていく。

ところが、川端は川口と永井に接触してしまい、自らもスピン。この影響により、永井は車両にダメージを受けてピットインし、早くも戦線離脱を余儀なくされてしまう。一方、ジェントルマンクラスのトップでスタートしたゼッケン7番星野敏とゼッケン27番眞野壮一郎もオープニングラップでスピンを喫し、1周もしない内に中段グループ以降の順位が大きく入れ替わる波乱の展開となる。

このアクシデントでタイヤにダメージを負った川口も、その後ピットインせざるを得ず、後退してしまった。

3周目を終えた段階でトップは小河と近藤。テール・ツー・ノーズのバトルを展開する両者の差はわずか0.3秒だ。追いかける近藤はコーナーごとにマシンを振ってプレッシャーをかけ続けるも、小河も譲らず非常に見ごたえのある攻防が展開して行く。

その後ろ、3番手にはアクシデントを上手く回避した神取がつけ、その背後には飯田が迫る。神取と飯田は小さな接触もあったが、ふたりの順位は入れ替わらず、最終的に4位と5位でフィニッシュを果たす。

そして、10周以上に渡って続いた息もつかせぬ首位争いは、13周目の1コーナーで決着した。近藤が小河のインを突いて一瞬トップに踊り出るも止まり切れず、状況を冷静に見極めた小河がクロスするラインで近藤を抜き返して首位を奪還。そのまま逃げ切り第2戦岡山に次ぐ連勝を飾った。序盤のスピンから復帰した川端は3位でレースを終えている。

宣言どおりポール・トゥ・ウィンを飾った小河は「周りが新品タイヤで自分はユーズドだったので、タイヤマネジメントを気にしていたのですが、チームからは“そんなの関係ないからプッシュしろ”と言われてプッシュしました。途中できつくなってきましたが、そういう時に冷静に状況を分析できたことが勝因だと思います」と話す。

2番手の近藤は「思ったよりスリップストリームが効かず、ストレートで離れてしまったので、仕掛けどころが少なく苦しいレースでした。次も富士なので、ストレートスピードが伸びなかった原因を探っていくのが課題ですね」と悔しそうな表情を残した。

一方のジェントルマンクラストップはゼッケン2番田島剛。「予選でクルマの調子が悪かったのですが、フォーメーションを走った段階でバッチリだということが分かり、スタートの混乱もかわし冷静に戦うことができました。15周あるので、タイヤを含め戦略の組み立てがうまくいきましたね」と連勝に自信を深めている様子だ。

次戦のPCCJは、「ザ・ワンメイク祭り」との併催で第4戦、第5戦が開催される。今回に引き続き富士スピードウェイが舞台ということで、今回のデータを活かして富士に帰ってくることは間違いない。

どんなバトルで観客を魅了してくるのか、今から非常に楽しみだ。

《根賀亮仁@DAYS》

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