【フォード フォーカス 試乗】フォードイズムを再認識できる…藤島知子

試乗記 輸入車
フォード・フォーカス
フォード・フォーカス 全 6 枚 拡大写真

フォードといえば通好みの走りを提案するモデルに定評があるメーカーだが、新型『フォーカス』も然り、ドライブすることの楽しさを再認識させてくれるクルマに仕上がっている。

程よくタイトで収まりのいいコックピットに身を沈めてアクセルペダルを踏み込めば、2リットルエンジンが勇ましいサウンドを奏でるとともに高揚感を与えてくれる。

ゲトラグフォード製の6速DCTはAT並みに滑らかな走り出しをみせて、テンポよくリズムを刻みながら軽やかな走りを披露。電動パワステはハンドルの切り増し、切り戻しといったわずかな操作に緻密に反応する“ごく自然な操舵フィール”が得られていて、クルマの動きを手中に収めている安心感とクルマと対話する歓びを教えてくれるものに仕上がっている。

6mという最小回転半径はこのクラスとしては大きめだが、実際にはハンドルの切り遅れが少ないぶん、走行中は違和感を感じにくかった。日本に導入されるのは専用ボディキットや17インチのアルミホルを装着したスポーツ志向のワングレードのみとなるが、気になる後席の乗り心地についてもまずまずの快適性が確保されている。

レザー×ファブリックのコンビシートはフィット感が心地よく、段差を乗り越える時の突き上げも少なかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。
現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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