Googleとクラリオン、音声認識・検索サービスで提携

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Googleのリチャード・サー氏とクラリオンの泉龍彦社長
Googleのリチャード・サー氏とクラリオンの泉龍彦社長 全 7 枚 拡大写真

5月10日、Googleとクラリオンは共同で記者会見し、クラリオンの自動車向けクラウドサービス『Smart Access』に、Googleが音声認識・検索サービスを提供することに合意し、契約を締結したと発表した。

今回の提携で、クラリオンのカーナビ車載機で利用できるクラウド型ITサービス「Smart Access」に、Googleの音声検索とPOI検索技術「Google Places」を活用、音声入力を使って目的地を検索できるなど、目的地設定を容易にさせていく。

会場に展示されたデモ機では、“おいしいラーメンのお店”といった目的地名以外の曖昧な表現に対しても検索結果が表示されるなど、Googleの検索サービスを利用する感覚で、ユーザーは音声入力で目的地検索をしていくことが可能となっている。

今回の提携に関して、クラリオンの泉龍彦社長は「Googleの音声認識技術、検索サービスを、車内というノイズの発生や温度の面で厳しい環境の中で使えるようにしたのはクラリオンの技術です。Googleとクラリオンの技術が融合することで、お客様により最新の情報を、より早く簡単に提供できるよう進めていきたい」と語った。

加えて、「また、Googleの音声認識技術は、グローバルで何十カ国で使える完成した技術です。(今回の提携で)我々もグローバル展開しているので、音声認識において世界中でそのまま同時に展開できるのが強みになる」と強調した。

既に独自のナビゲーションサービスを展開しているGoogleではあるが、車両の情報を含めた本格的な自動車との連携を図るには、車載機メーカーとのパートナーシップが必要となってくるようだ。

今回のパートナーシップに関して、Googleアジア太平洋GEOセールスディレクターのリチャード・サー氏は「Googleは、常にパートナーシップを通じて新たな革新につなげていきたいと考えています。我々は既にコンシューマー市場では強力なナビゲーションのプラットフォームを持っていますが、自動車業界においては新規参入になりますので、変革を求める企業とパートナーシップを結んでいくことは、懸命な判断になると思います」と話した。

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