フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がスペインGPを制した。アロンソのバルセロナにおける優勝は実に2006年以来となる7年ぶりだ。タイトルリーダーのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)やフロントローを独占したメルセデスAMGの2台が脱落する中、アロンソにチャレンジしたのはキミ・ライコネン(ロータス)だった。
タイヤ温存が非常に重要だったレースで、アロンソはスタート直後からチャージを敢行した。スタート直後にベッテルはメルセデスAMGの2台の間に割って入ったが、アロンソはT3でライコネンとハミルトンのアウトサイドから3番手を奪う。
ロズベルグ(メルセデスAMG)の転落は12周目から始まった。まずアロンソがT1のアプローチでロズベルグをパス。続いて同じ周回の内にベッテルとライコネンもロズベルグの前に出た。トップに躍り出たアロンソは、集団を引き離しにかかった。
ベッテルとアロンソはどちらも4ストップを狙っていることが明らかだったが、圧倒的なペースを発揮したのはフェラーリの側だった。これに対しライコネンのストラテジーは3ストップでベッテルの後方に閉じ込められる一幕もあったが、33周目にレッドブルを抜いて2番手となる。
レース終盤、ライコネンは1ストップを残す時点でアロンソに数秒先行していたが、最後のストップでフレッシュタイヤを装着したアロンソが毎ラップ2秒のペースでギャップを埋めにかかった。アロンソは勢いを保ったままロータスをパスして、その後は一気にギャップを12秒まで拡大した。
ライコネンには、さらにマッサ(フェラーリ)の脅威に晒されるが、終盤にタイヤ劣化のためにマッサの勢いは衰えた。ベッテルも終盤にタイヤ劣化に悩まされポジションを4位とし、チームメートのマーク・ウェーバーがこれに続いた。メルセデスAMGの不振は著しく、ロズベルグが3ストップで6位フィニッシュ、チームメートのハミルトンはまさかの周回遅れで12位、ポイント圏外に甘んじた。
1. アロンソ(フェラーリ)
2. ライコネン(ロータス)
3. マッサ(フェラーリ)
4. ベッテル(レッドブル)
5. ウェーバー(レッドブル)
6. ロズベルグ(メルセデスAMG)
7. ディレスタ(フォースインディア)
8. バトン(マクラーレン)
9. ペレス(マクラーレン)
10. リチャルド(トーロロッソ)
11. グティエレス(ザウバー)
12. ハミルトン(メルセデスAMG)
13. スーティル(フォースインディア)
14. マルドナド(ウィリアムズ)
15. ヒュルケンベルク(ザウバー)
16. ボッタス(ウィリアムズ)
17. ピック(ケータハム)
18. ビアンキ(マルシャ)
19. チルトン(マルシャ)
DNF ベルニュ(トーロロッソ)
DNF ヴァンデルガルデ(ケータハム)
DNF グロージャン