5日に行われた総選挙で敗北した与党連合・国民戦線(BN)の華人系構成党、人民運動党(ゲラカン)とマレーシア華人協会(MCA)の党首が11日、揃って敗北の責任をとって辞任する意向を明らかにした。
ゲラカンは総選挙で下院11選挙区、州議31選挙区で候補者を擁立したが、獲得議席は下院でわずか1議席、州議選で3議席と惨敗した。コー・ツークン党首(首相府相)は5月16日付けで辞任すると発表。辞任後はチャン・トーヨウン副党首が10月28日の党内選挙終了まで党首を務めることを明らかにした。BNが政権を掌握している諸州における政府内の要職には就くが、国政においては入閣を辞退する方針だ。
MCAは、前回の2008年の総選挙でも議席数を減らしていたが、今回はさらに下回り、下院7議席、州議11議席に落ち込んだ。チュア・ソイレック党首は、まだやるべき仕事が残っているとして年内に辞任する意向を表明。すでに発表済みの国政における入閣辞退については撤回する考えのないことを明らかにした。早ければ6月にも党役員選挙を実施し党内刷新を行なう。
総選挙ではペナン州、クアラルンプール、ネグリ・センビラン州で華人有権者のMCA離れが鮮明となったことから、MCA内でチュア党首の辞任を求める声が上がっており、10日には15人の党元老が揃って記者会見を行ない、チュア氏に対し即時辞任を要求していた。