スターフライヤー中期経営計画を策定、2015年度に旅客便を39往復に拡大

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スターフライヤー中期経営計画を策定、2015年度に旅客便を39往復に拡大
スターフライヤー中期経営計画を策定、2015年度に旅客便を39往復に拡大 全 3 枚 拡大写真

スターフライヤーは、2013年度を初年度とした3カ年の中期経営戦略を策定した。

昨年11月に羽田空港国内線発着枠の追加配分が決定され、実際の運航が開始されたことから、同社はこれまでの事業規模の量的拡大を柱とする成長方針から、経営環境の変化に耐えうる経営基盤強化のスピードアップを図る事業効率性に重点を置く質的向上を目指す。

この中で、「感動のある航空会社」を事業理念として、ビジネスモデルの原点に立ち返り、サービスコンセプトである「最上級のホスピタリティ」に磨きをかけ、進化・成長できるよう取り組むとしている。

昨年11月の羽田空港国内線発着枠の追加配分5枠(5往復)の獲得により今年3月31日から福岡~羽田線を10往復に倍増するとともに、関空~羽田線の権益外便増便により事業規模を拡大した。今後、羽田空港国内線の発着枠拡大が予定されていないことから、事業規模拡大では、既存就航空港の活用による事業効率を追求した路線展開を中心に行い、2015年度までに営業利益率5%以上を目指す。

旅客運送事業では、既存路線に加え、既存就航空港を最大限活用した新規路線の展開を推進し、経営資源の効率的な活用による路線ネットワーク拡充を図る。機材と施設稼動の向上を目的にチャーター便運航や夜間運航など24時間空港の有効活用を推進する。

全日本空輸とのコードシェアによる戦略的アライアンスの深化を図り、事業効率の向上を追求する。羽田空港国際線発着枠の獲得を目指すとともに、配分された発着枠を有効に活用し、羽田と既存国内路線のネットワークを拡充する。

旅客便は2012年度の23往復を運航しているが、2013年度のに33往復、2015年度には39往復に増便する。

航空貨物運送事業では、福山通運とのアライアンスの強化による貨物輸送量の拡大を図る。全機体のコンテナ対応を早期に実現し、貨物運送品質の向上を図るとともに、付加価値の高いサービスをてこに新規顧客開拓に積極的に取り組む。新規路線開設による貨物輸送量の拡大を図り、収益の最大化に取り組む。

機材計画は、事業規模拡大と運航品質向上を目的に、2015年度末までに12機体制とする。今後の導入機材は、燃費効率の高いエアバスA320シャークレット仕様とする。

施設計画では、2013年度中に格納庫を建設し、整備品質・整備効率の向上を図る。事業規模拡大に伴い、2013年度上半期中に本社事務所棟を増設する。

経営目標は2015年度に営業収益372億円、営業利益18億5000万円、経常利益が18億円、当期利益17億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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