【新聞ウォッチ】株1万5000円台回復、富士重、日野、ダイハツ上場来高値、いすゞは上昇率トップ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年5月16日付

●株終値も1万5000円台、欧米、最高値を更新(読売・1面)

●予算成立、参院選へ各党始動、アベノミックス・改憲が争点(朝日・1面)

●鉄道利用はアップ、渋谷の百貨店苦戦、東横線-副都心線直通2カ月(東京・7面)

●スカイツリー来場5000万人前倒し達成(日経・9面)

●ガソリン10週連続値下がり(日経・1面)

ひとくちコメント

日経平均株価が2007年12月28日以来、約5年4か月ぶりに1万5000円台を回復した。
世界的な株高や外国為替市場で一時1ドル=102円台半ばまで進んだ円安を受けて買いが広がったためで、企業業績の改善期待から、自動車や電機などの輸出関連株を中心に買い注文が膨らんだ。

為替や株高の話題は連日のように紙面を飾っているが、きょうは日経が「日本株、投資家広がる」と1面トップで報道、読売も準トップで取り上げている。15日は記録も更新。トヨタ自動車が時価総額でアジア製造業首位になったほか、富士重工、日野自動車、ダイハツがそろって上場来の高値となったという。

日経平均株価は5月に入り1割近く上昇したが、日経によると、時価総額が大きい主要100銘柄の騰落率を、年初以降と5月以降とで比較したところ、足元でも上昇が顕著なのが、円安効果による業績拡大期待の大きい自動車など輸出関連だったという。

中でも、いすゞ自動車が100銘柄中トップの上昇率で、5月から34.4%,年初から70.6%上昇したそうだ。東南アジアなどでトラック販売が伸び、2014年3月期の連結純利益が前期比19%増の1150億円と過去最高を更新する見通しだからだ。

問題はこの先も株価は上昇気流の波に乗っていくのかどうかである。投資の専門家でも意見が分かれているようだが、短期投資を目的とする外人投資家が好む銘柄は大型流動株であり、いすゞはその典型的な銘柄でもある。その大型流動株の上げ幅が大きいところに、落とし穴が潜んでいるような気もしなくもない。

《福田俊之》

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