【昭文社 マップルリンク インプレ前編】スマホで旅行ガイドブックとして使える無料アプリ

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iPhone4Sで利用中の「「マップルリンク」。パリのシャンゼリゼ通りで現在地がわかる頼もしさがいい
iPhone4Sで利用中の「「マップルリンク」。パリのシャンゼリゼ通りで現在地がわかる頼もしさがいい 全 10 枚 拡大写真

昭文社は2012年2月より、スマートフォンでもガイド情報が見られる無料アプリ「マップルリンク」を提供中だ。同社の旅行ガイド書籍の購入者に提供されるもので、国内版/海外版の両方を用意。海外で使ってみたのでレポートをお届けしたい。

このアプリのイイところは、マップルリンク対応のガイドブック(海外旅行版では「デイズ」「まっぷるマガジン」)を購入すれば誰でも無料で利用できること。しかも地図を含む基本データはスマホにダウンロードして使うオフライン型を採用するため、現地で利用する際のパケット料は一切かからないのだ。世の中には無料の地図サービスとしてGoogleマップ等、様々なサービスがあるが、オンラインで使うサービスはパケット料がかかるのが弱点。使い放題プランが海外ローミングでも提供されているとは言え、これでは実質無料とは言えない。日本であらかじめダウンロードしておけば、利用時は通信料を気にしなくていいのが嬉しい。

ダウンロードする際は「フル版」と「ライト版」の二通りから選ぶ。フル版はガイドブック掲載の高精細なスポット画像、出版物の配色そのままを再現した地図画像、 現地で使える旅の基本情報を収録。ライト版はフル版からスポットの詳細画像、旅の基本情報を省略、 地図画像をスリム化したもの。データサイズはガイドブックによって異なるが、フル版はデータ容量が大きめであるため、Wi-Fiでのダウンロードがオススメ。ライト版なら最大でも50MB前後と小さく、3G回線でもそれほど時間はかからない。スマートフォンの容量に応じて選ぶといいだろう。ただ、海外で行えばローミングなどによって通信料がかかってくることは知っておきたい。

ダウンロードしたデータには、ガイドブックの地図情報がほぼ収録されている。単にスマートフォンにコピーしただけのように思えるが、そうではない。ガイドブックの地図は自分の位置を周囲の状況から判断しなければならないが、スマートフォンと連携することでGPSによる正しい位置情報が自動的に反映されるのだ。また、地図はスケールチェンジができないビットマップ形式を採用するが、それでも指先の操作で表示中の地図を大きくしたり小さくしたり表示することはできる。文字が小さくて読みにくくなる心配もないのだ。また、詳細な地図へジャンプする仕掛けはガイドブックでページをめくるよりもはるかに使いやすかった。これらはガイドブックにありがちな弱点をしっかりフォローする画期的機能と言えるだろう。

検索したスポットは目的地として設定でき、現在地からの直線距離と方角が示される。GPSさえ受信できていれば、簡易歩行ナビとしても使えるのだ。目的地はメニュー内の「スポット検索」から探し出し、そこから「案内地図」を選んで設定する。周辺検索で地図上にピンを表示させるほか、任意地点を「マイガイド」としてあらかじめ登録しておき、それらを目的地に設定することもできる。案内中は音声ガイドとかが出るわけではない。あくまで現在地からの距離と方角を直線で表示するのみだが、方位計にタッチすれば画面全体を点滅させて進行方向を示すウィンカー機能もある。ルートを示すわけではないので、道は自分で判断して選ぶことになるが、目的地を見失わなくて済むのは不慣れ場所ではとても心強い。

《会田肇》

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