伊藤忠、米国ネブラスカ州で次世代バイオディーゼル事業に参画

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伊藤忠商事は、伊藤忠エネクスと共同で、米国で軽油代替となる次世代バイオディーゼル製造事業に参画すると発表した。

米国石油精製大手Flint Hills Resources子会社のFlint Hills Resources Renewableと、バイオ燃料製造技術ベンチャーBenefuelが米国ネブラスカ州ビアトリス市で立ち上げる年産5000万ガロンの次世代バイオディーゼル製造事業に出資した。

これまでのバイオディーゼル製造技術では、原料油脂中に含まれる遊離脂肪酸が、油脂をバイオディーゼルに変換する際の阻害要因となることから、高コストな精製工程を使って除去する必要があった。Benefuelの中核技術である多機能固体触媒と呼ばれる触媒技術を使えば、簡単なプロセスで遊離脂肪酸も油脂と同時にバイオディーゼルに変換することが可能となる。

この技術により、エタノール工場から出る低質コーン油や廃食油、牛脂などの動物油脂、非精製油などの、安価で遊離脂肪酸含有率の高い非食用原料を使用することが可能となる。原材料はバイオディーゼル製造コストの70~90%を占めることから、特許取得済みのBenefuelのバイオディーゼル製造技術は、従来技術に対して高い優位性を持つ。

伊藤忠は2011年にBenefuelに出資して戦略パートナーとして、この画期的技術の検証を進めてきた。今回の事業には、伊藤忠子会社で石油製品卸国内最大手の伊藤忠エネクスも出資参画し、パートナー企業と協力しながらアジアを中心とした世界的バイオ燃料ビジネスの構築を目指す。

《レスポンス編集部》

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