【フォード フォーカス 試乗】輸入車エントリーやダウンサイジングとして最適…まるも亜希子

試乗記 輸入車
フォード・フォーカス
フォード・フォーカス 全 6 枚 拡大写真

パッと目を惹きつけながらも、『フォーカス』のデザインはメルセデス・ベンツ『Aクラス』やボルボ『V40』ほど目立ちすぎない。

低めで流麗なルーフラインや、スパッと引き締まったリアスタイルながら、後席の足元スペースはAクラスやV40より広く、居住性もしっかり確保されている。

そして、輸入車の右ハンドルでもウインカーが日本車と同じ右側にあり、操作感が感覚的に馴染みやすいのが新しいフォーカスだ。

シートはしっかりとしたクッションで体にフィットする前席に加え、後席のつくりも立派で、とてもゆったりとした座り心地。ベルトラインは高いけれど圧迫感がないので、後席に乗せることが多い人にもおすすめだ。

ただその分、シートアレンジでは6:4分割で倒した時に真っ平らにはならないが、通常のラゲッジスペースがしっかりとフラットで奥行きもあるので、不自由することはなさそうだ。

そして試乗してみて気づいたのは、がっしりとした剛性感のあるハンドリングや、踏めば刺激的な加速も味わえる実力を持ちながら、一般道でも高速道路でも終始リラックスして乗っていられたこと。

視界の良さや、室内の高い静粛性なども心地良さにつながっているのかもしれない。

こうした感覚は、日本車から乗り換えた人が馴染みやすいのに、確固たる違いに満足するというVW『ゴルフ』に似ている。

似ているけれど、個性もしっかりあるフォーカスは、輸入車が初めてという人へのエントリーモデルとしても、いろいろ乗り継いだ末にダウンサイジングする人などにも、ぴったりハマるモデルと言えそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌『ティーポ(Tipo )』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。13年3月に女性のパワーでクルマ社会を元気にするネットワーク「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」を立ち上げ、活動を開始したばかり。
日本カー・オブ・ザ・イヤー(2005-2013等)選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)理事。
Ustream番組『ピンクホイールTV』出演、公式ブログ『運転席DEナマトーク!』『恋とクルマと女と男』他アップ中。

《まるも亜希子》

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