酒酔い運転で4人死傷の事故を起こした男、脇見が原因と主張

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昨年11月、宮城県仙台市内の国道48号で軽乗用車を酒酔い運転し、工事現場に突っ込む事故を起こして作業員4人を死傷させたとして、危険運転致死傷罪に問われた21歳の男に対する初公判が5月20日、仙台地裁で開かれた。被告は自動車運転過失罪の適用を求めている。

問題の事故は2012年11月25日の午前2時55分ごろ発生している。仙台市青葉区二日町付近の国道48号(片側3車線の直線区間、事故当時は中央分離帯寄りの第3車線の通行を規制して道路工事を実施)を走行していた軽乗用車が警備員の車線変更を指示を無視。減速しないまま工事現場へ突っ込んだ。

この事故で31歳の男性警備員と63歳の作業員がクルマの直撃を受け、全身強打が原因でまもなく死亡。他の作業員2人も重軽傷を負った。クルマを運転していた大和町内に在住する男(当時20歳)は事故直後、直立することができないほどの泥酔状態だったことから、警察は自動車運転過失傷害と道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕。検察はアルコールの影響で正常に運転できる状態でなかったとして、危険運転致死傷罪で起訴している。

20日に行われた初公判で、被告の男は飲酒運転の末に事故を起こしたことは認めたものの、「アルコールの影響で正常に運転できない状況ではなく、その自覚もなかった」、「事故は脇見が原因で発生したものである」などと主張。自動車運転過失致死傷罪と道路交通法違反の適用を求めた。

判決は29日に言い渡される予定となっている。

《石田真一》

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