覚せい剤使用で興奮して故意に暴走、4人を負傷させた男に実刑判決

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昨年6月、大阪府大阪市西成区で覚せい剤使用後にワゴン車を故意に暴走させ、4人に重軽傷を負わせる事故を起こしたとして、傷害などの罪に問われた32歳の男に対する判決公判が5月22日、大阪地裁で開かれた。裁判所は懲役4年6か月の実刑を命じている。

問題の事故は2012年6月26日の午後1時40分ごろ発生している。大阪市西成区太子2丁目付近の駐車場からワゴン車が急発進。周辺にいた人たちを次々にはね、4人に重軽傷を負わせた。クルマは以後も細い路地を何周も走行。通報を受けて駆けつけた警官が制止しようとしたが、これを無視して走り続け、最終的には大阪市浪速区日本橋付近でトラックに衝突して停止している。

運転していた32歳の男からは覚せい剤の成分を検出。事故直前に覚せい剤を使用して興奮状態に陥っていたところ、駐車場で声を掛けた人を敵対組織の構成員と思い込み、威嚇や攻撃する意図をもって故意にクルマを発進させていたことがその後の調べで明らかとなり、傷害などの罪で起訴されていた。

22日に開かれた判決公判で、大阪地裁の久礼博一裁判官は「被告は被害者の1人を抗争相手と思い込み、クルマを凶器として暴走させた」と認定した。

その上で裁判官は「13分間に渡ってクルマを暴走させ、無差別に4人を負傷させた行為は危険極まりない。覚せい剤の乱用が事件を招いており、その責任も重い」として、被告に対して懲役4年6か月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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