イプシロンロケットの第1段モータ、輸送中に立ち往生

宇宙 テクノロジー
イプシロンロケットの打上げ時のイメージCG。
イプシロンロケットの打上げ時のイメージCG。 全 6 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月2日、「イプシロンロケット」1段モータの輸送用トランスポータの故障が2日深夜2時に発生し、現在、国道448号線上で修理中であることを発表した。

イプシロンロケットはJAXAが8月22日に初号機の打上げを予定している(JAXAの惑星分光観測衛星「SPRINT-A」を打上げる予定)、IHIを中心に開発を行っている国産の新型ロケットだ。現在、打上げに備えて射場である鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所に各種パーツを運び込んで組み立てを開始している最中である。

第1段モータを輸送していたトランスポータ(大型貨物輸送用の特殊トレーラ)は、鹿児島県肝属郡肝付町にある内之浦港から観測所に向かう国道448号線を利用した約4kmの道のりの途中、観測所まであと300mという目と鼻の先の地点で故障が発生。修理に時間を要するため、現在は要員を配置して片側通行を行っている状態だ。

なお1段モータは、H-IIA/Bで使用されている固体ロケットブースタ「SRB-A」が部品の共通化によって転用された設計で、真空中で2271kNの推力がある。

JAXAからは、現在のところ、打上げスケジュールの変更などは特に発表されていない。

《デイビー日高》

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