脱法ハーブ吸引で死亡事故の被告、起訴事実の一部を否認

自動車 社会 社会

昨年10月、脱法ハーブ吸引後にワゴン車を運転し、愛知県春日井市内で交通死亡事故を起こしたとして、危険運転致死などの罪に問われた31歳の男に対する初公判が5月31日、名古屋地裁で開かれた。被告は起訴事実の一部を否認している。

問題の事故は2012年10月10日の午前7時40分ごろ発生している。春日井市高森台4丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)で、自転車で道路を横断していた16歳の女子高校生に対し、交差進行してきたワゴン車が衝突。高校生は約17m先まで弾き飛ばされて全身を強打。収容先の病院で死亡した。

クルマを運転していた30歳(当時)の男は意味不明の言動を繰り返すなど、極度の興奮状態だったが、後の調べで脱法ハーブの吸引が明らかになり、警察は自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕したものの、検察は「薬物影響で正常に運転できる状態ではなかった」と判断。危険運転致死罪で起訴していた。

5月31日に開かれた初公判で、被告の男は事故を起こしたことは認めたものの、「ハーブの影響で正常な運転ができなくなるという認識はなかった」として、起訴事実の一部を否認した。

検察側は被告が事故の約2年前から脱法ハーブを吸引していたことと、事故の直前にはインターネットでハーブ吸引後の症状について検索していたことを指摘。「ハーブ吸引後にクルマの運転が正常にできなくなることを被告は認識していた」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  3. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  4. フジロック2025にSUV『ディフェンダー』がブース開設、高性能版「OCTA」も展示へ
  5. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る