ブリヂストンの米国子会社であるBridgestone Americas Tire Operations(BATO)は5月16日、アリゾナ州メサ市で、天然ゴムを含む植物「グアユール」の加工研究所「Biorubber Process Research Center」の起工式を実施した。
同施設は2014年に完成を予定しており、完成後は40人の研究者と技術者が従事し、2015年には天然ゴムの試験生産を開始する計画。
同社グループでは、天然ゴムを採取する主要な原材料植物であるゴムの木(パラゴムノキ)の代わりとして、あらたな天然ゴム資源の研究開発活動を行っており、「Biorubber Process Research Center」では「グアユール」の品種改良や栽培技術、天然ゴムを採取するための加工技術の研究開発を行う。
「グアユール」は米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産で、熱帯地域が原産のパラゴムノキとは異なる環境で栽培することが可能。天然ゴム供給源の多様化への貢献が期待されている。