TRW、次世代シートベルトプリテンショナ―の生産を開始、欧米中で搭載開始

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TRW、次世代シートベルトプリテンショナー「SPR4」
TRW、次世代シートベルトプリテンショナー「SPR4」 全 1 枚 拡大写真

TRWオートモーティブ・ホールディングスは、全世界の顧客向けに次世代「スネーク・プリテンショナー・リトラクター4」(SPR4)の生産を開始、北米、欧州、中国の各国で搭載が始まったと発表した。

SPR4は、テンショントルクの伝送に、従来の金属部品ではなくプラスチックのピストンを採用することで、シンプルで軽量な構造、コンパクトなパッケージングを実現した。

TRWで乗員安全システムズエンジニアリングを担当するノーバート・カーガーバイスプレジデントは「SPR4の主な利点としては、軽量のプラスチック素材を使用することによって、従来のシステムよりも速く張力を発生することができる。更にプラスチックスネークの吸振作用により、2つの固いスチール製部品が互いにぶつかり合う従来のシステムよりも、ピニオンへの初期ピーク時の衝撃が大幅に軽減される」としている。

車載センサーによって、シートベルトが作動すると火薬式ガスジェネレーターが点火して「グリーンガス」が発生、ガイド管内のガス圧が上昇する。このガス圧によって蛇行したプラスチックピストンが押し上げられ、通常のスチールボールに代わってピニオンが力強く動かされる。

このピニオンがベルトリトラクタースプールに大きな回転を与え、シートベルトを巻き取る。これらの動作に要する時間は100分の1秒。

SPR4は、小型のAセグメント車からSUV車まで幅広い車種に搭載される予定。

《レスポンス編集部》

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