傘下のジープブランドの一部車種について、米国運輸省のリコール(回収・無償修理)勧告を拒否した米国の自動車大手、クライスラーグループ。同社がこれとは別に、ジープ車のリコールを行うことが分かった。
これは6月4日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。クライスラーグループから、ジープ『コンパス』と『パトリオット』に関するリコールの届け出を受けたと公表している。
今回のリコールは、エアバッグとシートベルトの作動に関する電装系の不具合によるもの。NHTSAによると、ソフトウェアのエラーにより、エアバッグの展開やシートベルトプリテンショナーの作動が、遅れる恐れがあるという。
リコールの対象となるのは、2008年5月から2012年6月にかけて生産され、米国で販売されたコンパスとパトリオットの合計25万4396台。
クライスラーグループは対象車を所有する顧客に連絡。交換部品が用意できる7月から、リコール作業に着手する計画。