【SUPER GT 第3戦】GT500のポールはインパルGT-Rが獲得。GT300はCR-Zが予選1-2を達成

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セパン戦、GT500のポールポジションを獲得したカルソニック IMPUL GT-R。写真:NISSAN(第2戦にて)
セパン戦、GT500のポールポジションを獲得したカルソニック IMPUL GT-R。写真:NISSAN(第2戦にて) 全 12 枚 拡大写真

SUPER GTシリーズ第3戦の公式予選が、15日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで実施され、インパルGT-RがGT500クラスのポールポジションを獲得した。GT300クラスではホンダCR-Zの2台が予選1-2位独占を果たしている。

シリーズ唯一の海外公式戦セパン大会の予選はドライコンディション。Q1~Q2の2段階ノックアウト方式予選を両セッションともにトップで制し、GT500ポールシッターの座に就いたのは闘将・星野一義監督率いる#12 カルソニック IMPUL GT-Rだった。松田次生がQ1トップ通過を決め、Q2でジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがポールポジションを獲得。インパルにとっては今季初ポールであり、絶好位から今季初優勝へと照準を定める。

今季まだ優勝がないニッサン陣営としても、ぜひここで初勝利を、というところだが、そうはさせまいとレクサス勢がインパルGT-Rを取り囲む形勢となっている。#38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路&平手晃平)、#37 KeePer TOM’S SC430(伊藤大輔&A.カルダレッリ)、#39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一&石浦宏明)が予選2~4位。特に開幕から決勝4位~2位と来ている立川組はウエイトハンデが重いながらも、予選で上位確保と充実ぶりが窺えるところだ。ウエイトハンデは立川組が46kgで、松田組と脇阪組が22kg、伊藤組が10kg。決勝ではどんな影響が出るだろうか。

ホンダ勢最上位は、現在ポイントリーダーで最大ハンデ48kgを背負う#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也&小暮卓史)の5位。ここまでの5台はいずれもブリヂストン装着車で、ミシュラン最上位は6位の#1 REITO MOLA GT-R(本山哲&関口雄飛)だった。

GT300ではホンダCR-Zの2台(タイヤはともにブリヂストン)が、予選1-2を達成。#55 ARTA CR-Z GT(高木真一&小林崇志)はGT500のインパル同様に、2セッション連続トップでポール獲得を果たした。これに前戦決勝2位の#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀&中山友貴)が2セッション連続2番手タイムで続いての2位という、CR-Zの予選完全制覇。ポールを決めた高木は「(僚友の)小林がQ1で素晴らしいタイムを出してくれたので、プレッシャーがかかりましたね。ポールを獲得できてホッとしています。チーム一丸となって得られた結果だと思いますが、明日もきっちり結果を残せるよう、頑張りたい」と語っている。

一方で惜しかったのは3位の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也&佐々木孝太/ミシュラン)。Q2のアタックでは佐々木がトップタイムを上まわるペースで走っていたのだが、途中で姿勢を乱してしまいコースオフ、そのままアタックを続行した結果がトップとコンマ8秒差の3位タイムとなっており、非常に残念なかたちで開幕3戦連続ポールの快挙を逃した。ともあれ、予選上位3台は決勝、それぞれの車種にとってのGT300初優勝を目指して戦うわけで、こちらもGT500同様に熱戦が期待される。

例年暑さとの戦いにもなる過酷なセパン戦決勝(54周/約300km)は、16日の日本時間17時にスタート予定だ。

《遠藤俊幸》

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