渋谷駅周辺の都市計画が決定…鉄道3社、渋谷駅周辺最大級のビルを建設へ

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原宿方面から見た再開発完成後の渋谷駅周辺のイメージ。山手線渋谷駅の両脇に東棟(左)と西棟(右)、その中間に山手線の線路を覆う形で中央棟を設ける。
原宿方面から見た再開発完成後の渋谷駅周辺のイメージ。山手線渋谷駅の両脇に東棟(左)と西棟(右)、その中間に山手線の線路を覆う形で中央棟を設ける。 全 6 枚 拡大写真

東京都は6月17日、渋谷駅周辺の都市計画を決定した。これにより同駅周辺の再開発計画は具体化の段階に移行。JR東日本と東京急行電鉄(東急)、東京地下鉄(東京メトロ)の3社は、渋谷駅周辺では最大級となるビルを建設する。

今回、都市計画が決定したのは「渋谷駅地区駅街区開発計画」「渋谷駅地区道玄坂街区開発計画」「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷3丁目21地区)」の3事業。「駅街区」の事業主体はJR東日本と東京急行電鉄(東急)、東京地下鉄(東京メトロ)の3社で、「道玄坂街区」は道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発準備組合、「南街区」は東急がそれぞれ事業主体となる。

渋谷駅地区駅街区では3棟のビルを設ける。JR渋谷駅の東側に高さ約230m、地上46階、地下7階の東棟を、西側に高さ約76m、地上13階、地下5階の西棟をそれぞれ建設。東棟と西棟の間には、現在の山手線の線路とホームを覆う形となる高さ約61m、地上10階、地下2階の中央棟を設ける。

また、各施設と東西駅前広場を結ぶ自由通路の拡充や、多層構造となっている各施設をエレベーターやエスカレーターで結ぶ縦軸空間、駅街区と宮益坂上方面、道玄坂上方面をつなぐ歩道橋(スカイデッキ)を整備。災害発生時の帰宅困難者を受け入れる一時滞在機能なども整備する。

敷地面積は約1万5300平方m、延床面積は約27万平方mで、渋谷駅周辺地区で最大級となるオフィス(貸床面積約7万平方メートル)と商業施設(店舗面積約7万平方メートル)を併せ持つ。東棟は2020年、中央棟と西棟は2027年の開業を予定している。

渋谷駅南街区では、3月16日の地下化により使用を中止した東横線の旧・渋谷駅と線路跡地を活用する。敷地面積は約7100平方m、延床面積は約11万7500平方mで、高さ約180m、地上33階、地下5階のビルを建設する。

また、国道246号をまたぐ東横線の高架橋を、駅街区と南街区を結ぶ歩行者デッキとして再利用し、旧・渋谷駅を象徴していたカマボコ屋根や目玉型壁面、緩やかな線路形状などを一部に採り入れたデザインとする。このほか、渋谷川に沿って遊歩道を約600m整備する。開業は2017年度を予定している。

《レスポンス編集部》

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