【レクサス IS 試乗】日本プレミアム会心の出来…河村康彦

試乗記 国産車
レクサス IS300h Fスポーツ
レクサス IS300h Fスポーツ 全 9 枚 拡大写真

加速のパフォーマンス不足が指摘されるに違いない米国市場では敢えて発売を見送り、ディーゼル信奉の強い欧州市場に向けては、ライバルである“ジャーマン3”のディーゼル作品を圧倒するわずか99g/kmという“2桁CO2”。際立つエコ性能をアピールする

4気筒エンジンを搭載の“エコ・ハイブリッドモデル”にそんな役割を持たせた新しい『IS』の乗り味は、基本的にはどのグレードでも全般に高い上質さが嬉しい、日本を代表するプレミアム・ブランドとして「会心の出来栄え」と言えるものだった。それは、もはや「質を落としてコストダウンを図るしか生きる道はないのか」と思わせるものが多かった最近の日本車の中にあっても、出色の出来栄えと言って良い。

中でもテストドライブした中で特に好感が持てたのは、“違和感を抱く寸前”のポイントでシャープな走りのテイストを分かりやすくアピールするトップモデルの350Fスポーツと、セダンとしては異例なまで高い“人とクルマの一体感”を、日常的には十分な動力性能とマッチさせた250バージョンL。惜しむらくはハイブリッド・モデルの加速力の物足りなさと、8速ATの250への未導入、扱い辛いタッチ式空調温度調節にガソリン・モデルへのアイドリング・ストップ未導入など。「ワイドに見えてワイドではないナビ画面」や「半光沢(?)センターパネルの質感不足」などは、きっと“年改”やマイナーチェンジでリファインされる、はず。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

河村康彦
1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る