最終盤に大波乱が待ち構えていた。残り1時間20分を過ぎると雨が急に強くなり、スピンやオーバーランが続出。
そのなかで3位を走っていたニコラ・ラピエールのドライブするトヨタ『TS030ハイブリッド』7号車がポルシェ・コーナーを止まりきれず、タイヤバリアに突き刺さった。7号車の表彰台は絶望的となった。一度は諦めてマシンを降りたラピエールだが再びコクピットに乗り込み、フロントカウルを失ったままピットに戻る。
1位はアウディ『R18 e-tronクワトロ』(クリステンセン)、2位にトヨタ8号車(ブエミ)。各車、ピットに戻りウェットタイヤへの交換をおこなった。
LMP2のトップを走っていたオークレーシングのマシンもスピンを喫するが、幸いマシンにダメージはなく再度スタート。
同時にNo.49オレカが第1シケインでクラッシュし、今年のレース11回目のセーフティーカー・ランとなった。