ボーイング、環境レポートを発行、デリバリー機を5割増、環境面で改善

航空 企業動向

ボーイングは、2013年度の環境レポートを発行し、2007年から2012年にかけての5年間で、デリバリー機数を5割増加させながら環境面を大幅に改善したと発表した。

ボーイングの製造施設やオフィスに勤務する従業員は、エネルギーや水の消費量を減らし、二酸化炭素の排出も抑えたほか、有害廃棄物の生成を減らして埋め立て用に輸送するゴミの量も削減した。これらの環境面での改善は、サウスカロライナ州ノース・チャールストンに大型製造施設を新設し、1万3000人を新たに雇用する中で達成した。

環境レポートによると、2007年比でのボーイング施設での削減率(売上調整値ベース)は、有害廃棄物が33%、二酸化炭素排出量が26%、エネルギー消費量が21%、水使用量が20%となった。絶対値ベースでは、有害廃棄物は18%、二酸化炭素排出量が9%、エネルギー消費が3%、水使用量が2%の削減となった。

2012年に同社で生じたゴミのうち、79%は埋め立てなかった。これは2007年比で36%の改善となった。

同社が5年間で削減した二酸化炭素の排出量は、8万7000台の自動車が1年間で排出する量に匹敵するとしている。ボーイングは航空機の製造機数の増大を続けると同時に、2017年までに炭素排出量をゼロにすることを公約に掲げている。

現在開発中の737MAXは、現時点で最も燃料効率の高い単通路型機に比べて、二酸化炭素排出量が13%少ない航空機となる。787型機は同クラスの航空機に比べて、燃料効率で20%優れている。

同社では2012年に、先進的な環境性能を持つプロダクト・素材・設計の開発促進を目指すエコデモンストレーターの第1回フライトテストを完了した。加えて、航空宇宙関連のプロダクトに使用される化学物質の削減や、世界の航空ネットワークの効率化を進めるグローバル規模の協働プロジェクトを推進している。

《レスポンス編集部》

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