川崎重工、台車フレームにCFRP採用した世界初の鉄道車両台車を開発

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台車フレームの主構造にCFRPを採用した「efWING(イーエフ・ウィング)」
台車フレームの主構造にCFRPを採用した「efWING(イーエフ・ウィング)」 全 1 枚 拡大写真

川崎重工業は6月24日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた鉄道車両台車「efWING(イーエフ・ウィング)」を開発したと発表した。台車フレームにCFRPを採用した鉄道車両台車は世界初。

CFRPは高い強度と軽さを併せ持つ材料で、鉄道の分野でもモーターから車軸に動力を伝達する部分などで採用されている。

イーエフ・ウィングは台車フレームの主構造にCFRPを採用し、サスペンション機能も持たせてコイルばねを不要にした。台車フレームとコイルばねの機能を集約したことで台車フレームの重量が約40%削減され、1両あたりでは約900kgの軽量化になる。

実用化に先駆けてアメリカ鉄道協会運輸技術センター(TTC)で約4500kmの走行試験を実施したところ、サスペンション機能を持つ弓形のCFRP台車フレームは各車輪がレールに与える力を安定させ、乗り心地や安全性の向上に効果があることを証明したという。

同社は「感性工学に基づき、性能・外観・コストをトータルにコーディネートしたデザインを採用しており、洗練された機能美によって次世代の鉄道車両台車を具現化」したとしている。

《レスポンス編集部》

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