NASA、深宇宙探査機向けのイオンエンジン動作時間が4万8000時間を突破

宇宙 エンタメ・イベント
グレン研究センターwebサイト
グレン研究センターwebサイト 全 4 枚 拡大写真

6月24日、NASAグレン研究センター(オハイオ州)の実験用イオンエンジンの累積動作時間が48,000時間を越え、宇宙空間推進装置の最長実験時間に到達した。

【画像全4枚】

スラスタの開発はNEXT(NASA's Evolutionary Xenon Thruster)計画の一環。イオンエンジンのイオン発生装置の製造はグレン研究センター、イオン加速電極の製造はエアロジェット・ロケットダイン(カリフォルニア州)が担当した。

NEXT計画のイオンエンジンは、イオンを加速させる反動で推力を得る仕組みになっており、そのための電力は太陽光パネルによってまかなう。従来の化学エンジンと比較すると、エンジン性能は著しく向上し、燃料の節約が可能になる。イオンエンジンは、次世代の宇宙空間推進装置として、静止衛星や深宇宙探査機向けへの使用が期待されている。

なお、スラスタの実験は今月末で終了する。グレン研究センター・実験責任者のMichael Pattersonは「5年半相当の時間も作動したスラスタの寿命とパフォーマンスは限界に来ている」と語った。

《日下部みずき》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 無線LAN内蔵&業界最大4.0インチ、ブリッツのレーザー&レーダー探知機「TL406RW」が発売
  2. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  3. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  4. ポルシェ『911 GT3ツーリング』、コロンビアの熱帯雨林をテーマにした「オセロット」発表
  5. 日産『GT-R』生産終了、記念イベントを11月22-24日開催…歴代Rが一堂に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る