国交省、ホームドア整備状況を発表…2012年度は45駅設置

鉄道 行政
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅に設置されたホームドア。同線では2013年度中の全駅設置に向けて整備が進められている。
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅に設置されたホームドア。同線では2013年度中の全駅設置に向けて整備が進められている。 全 2 枚 拡大写真

国土交通省(国交省)は6月28日までに、鉄道駅におけるホームドアの2012年度の整備状況をまとめた。3月末現在の設置駅は564駅で、2012年4月からの1年間で45駅増加した。内訳はJRが4駅、東京地下鉄(東京メトロ)を除く大手15社が6駅、地下鉄が35駅。

JR東日本では、山手線の大崎と池袋の2駅にホームドアが設置された。同線では大規模な改良が予定されている駅などを除き、2015年度までの全駅設置に向けて整備が進められている。JR東海も東海道新幹線の東京駅と新大阪駅に設置し、「のぞみ」停車駅を対象に整備を進めている。

大手私鉄では、東武鉄道の東上線和光市駅と小田急電鉄の小田原線新宿駅のほか、京王電鉄京王線の新宿、国領、布田、調布4駅に設置された。このうち京王線は新宿駅を除く3駅が2012年8月の地下化とほぼ同時に設置されており、新宿駅は3番線ホームのみ3月に設置された。1・2番線は2013年度中の設置に向けて整備を進めている。

地下鉄では札幌市交通局の市営地下鉄南北線で15駅に設置され、これにより同線は全駅への設置が完了した。東京都交通局は都営地下鉄大江戸線で19駅に設置し、同線の未設置駅は3月末時点で2駅となったが、4月に入って2駅への設置も完了している。東京メトロは有楽町線の銀座一丁目駅に設置。2013度中の同線全駅への設置を目指している。

ホームドアは開扉部分が固定されることから、扉位置が異なる車両が混在している鉄道路線では導入が難しい。扉位置が統一されていても、駅によってはホームが古くてホームドアの重量に耐えられず、ホーム自体の改築が必要になるなど整備コストがかさむといった問題などもあり、導入が遅れている。

国交省はホームドアの整備費用について補助制度や税制特例の対象とし、ホームドアの整備コスト低減や扉位置の相違に対応するための研究開発も補助制度の対象としている。同省はこれらの施策によりホームドアの普及に向けて取り組んでいくとしている。

《レスポンス編集部》

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