NASA小型太陽観測衛星IRIS、ペガサスXL空中発射ロケットにて打ち上げ成功…日本の太陽観測衛星 ひので との共同観測も

宇宙 科学
完成したIRIS衛星
完成したIRIS衛星 全 4 枚 拡大写真

日本時間6月28日午前11時27分、NASAの小型太陽観測衛星『IRIS』が米カリフォルニア州 ヴァンデンヴァーグ空軍基地よりオービタル・サイエンシズのペガサスXL空中発射ロケットにより打ち上げ、衛星切り離しと軌道投入に成功した。

【画像全4枚】

IRIS(Interface Region Imaging Spectrograph)は、NASAの小型衛星ミッション (SMEX)シリーズの小型太陽観測衛星。開発はロッキード・マーティン。

直径約20cmの紫外線望遠鏡と分光器を搭載し、"彩層"と呼ばれる太陽の表面に近い部分の活動を観測する。彩層は太陽表面のコロナと、光球と呼ばれるさらに下層の間に位置する、赤く輝く温度1万度程度の層。太陽フレアと呼ばれる激しい爆発現象を引き起こすコロナと比べると、比較的活動のおとなしい部分と考えられてきた。

しかし、JAXA宇宙科学研究所・国立天文台の太陽観測衛星『ひので(SOLAR-B)』の観測により、彩層の活動は従来考えられていたものよりはるかに活発であることがわかった。彩層は太陽内部の活動からエネルギーをコロナに運ぶ接続層とも呼ばれ、太陽フレアが発するX線が地球の電波通信に影響を及ぼす”宇宙天気”の観測、解明にも重要だ。

日本からはひのでの研究者らがIRIS・ひのでによる共同観測の働きかけを行っている。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  2. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  3. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  4. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る