川崎重工、シンガポール地下鉄向けシールド堀進機5機を受注

鉄道 企業動向
川崎重工、シンガポール地下鉄向けシールド掘進機を受注
川崎重工、シンガポール地下鉄向けシールド掘進機を受注 全 1 枚 拡大写真

川崎重工業は、シンガポール地下鉄のダウンタウンライン第3期建設工事に投入されるシールド掘進機5機の納入を完了した。

今回納入したシールド掘進機は、2011年8月に、928工区と932工区向けに佐藤工業のシンガポール法人から3機、2011年10月に930工区向けに韓国のエスケー建設から2機を受注したもの。

今回納入した掘進機は、全て泥土圧式シールド掘進機で、直径が6.67メートル。現在シンガポール陸上交通庁(LTA)が進めている地下鉄ダウンタウンライン第3期建設工事(全長21km)のうち、べドック・ノース駅からカキ・ブキ駅(928工区)、ウビ駅からマクファーソ(930工区)、マター駅からゲイラン・バル駅(932工区)まで、3つの工区に投入され、合計で上下線全長約6kmを掘削する。これらのトンネル掘削工事は2014年3月頃に完成の予定。

泥土圧式シールド掘進機は、軟弱土層の掘進に用いられるシールド掘進機の技術と、岩盤や礫層などの掘削に用いられるトンネル・ボールリィング・マシーンの技術を融合した岩盤対応型の掘進機で、複雑な土質を1機の掘進機で掘削する。

川崎重工独自のカッター交換方式を採用し、土質に応じたカッターを装備できるようにしたほか、曲線部の掘削に対応するため、中折れ方式を採用するなど工区特性にあわせた仕様としている。

川崎重工は、今回の納入分もあわせて、シンガポール地下鉄のダウンタウンライン向けにシールド掘進機10機、超高圧送電線トンネル用の岩盤対応型泥水式シールド掘進機5機を受注するなど、これまでシンガポール向けに22機、国内外では約1400機のシールド掘進機の受注実績を持つ。

シンガポールでは、地下鉄トムソンライン建設工事計画(全長30km×2本)など、地下工事の増加が予想され、今後もシールド掘進機の発注が見込まれる。また、インド、ベトナム、中近東等でも地下鉄建設工事が計画されており、アジア市場全体で中長期的に安定した掘進機需要が見込まれているとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  2. 【シトロエン C4ハイブリッド 新型試乗】ハイドロ系ダンパーでも「薄味」なシトロエン…中村孝仁
  3. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  4. 初めてでも失敗しない! 外したタイヤの正しい保管方法【紫外線・湿気・横積みNG】~Weeklyメンテナンス~
  5. スラントノーズ復活か? ポルシェ 911 が「フラッハバウ」導入へ…9月のスクープ記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る