【ホンダ アコードPHV 試乗】なめらかな乗り味にもうっとりと…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ アコードPHV
ホンダ アコードPHV 全 7 枚 拡大写真

試乗車の台数が限られ、1人で撮影もこなしながらの試乗時間はごくごく短時間。けれど『アコードプラグインハイブリッド』が、当面リースのみというのが惜しい…と言う思いを試乗車に接しながら強く持った。

おそらく誰でも感じるのは、乗り心地が断然スムースだということ。訊けば、専用の鍛造アルミホイールがハイブリッドのそれより1本あたり2kgも(!)軽量なのだそう。空力設計というホイールキャップのデザインとセンスはまったくいただけないが、乗り心地は(設定目標は同じだそうだが)低速からHVより明らかにしっとりと心地よく、少々、理不尽に思えたほどだ。バッテリーサイズ等構造の差で110~120kgの車重増と、前後重量バランスの違いも好影響してのことだろう。

JC08モードで37.6km/リットルというだけあり、EV走行領域は当然、HVよりグンと広範囲。発進後、同じように加速させた場合も、状況が許す限り、モーターのみで相当に頑張る。近距離の用途ならEVとして使えるアドバンテージは大きい。また遮音、制振が行き届いたボディは、EV走行時に違和感のあるメカ音等を車内にほとんど伝えない。

トランクはHVに較べさらに容量が小さいのも事実。しかし、繰り返しになるが、走りの快適性と利便性は、HVより一枚上手に感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
(オススメ度:★★★★★)=リースのため

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る