【新聞ウォッチ】トヨタに6人の“新社長”誕生、豊田社長「副社長は社長だ」

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トヨタ自動車2013年3月期決算会見(参考画像)
トヨタ自動車2013年3月期決算会見(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年7月2日付

●トヨタ4組織に再編、独自に商品戦略(読売・8面)

●川重前社長、法的措置考えず、解任問題、本誌取材に処遇「会社と相談」(読売・8面)

●「大企業、明るさ先取り」日銀6月短観、景況感プラス(朝日・2面)

●三菱重工、9年ぶりに大型客船(朝日・8面)

●国内新車販売2か月連続減、6月10.8%減(東京・7面)

●安藤さん出産報告、五輪後引退、すでに所属のトヨタも退社(東京・30面)

●円安、再び100円視野、株安が一服、安心感(日経・5面)

●欧州勢北米投資を拡大、ボッシュ 車向け車装置を強化(日経・9面)

●共同開発車のコスト減強化、日産と三菱自(日経・15面)

●新興国向け車デザイン公開、日産(日経・15面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の豊田章男社長が「事業ごとの責任者の副社長はいわば社長だ」と、名古屋市の同社オフィス内で一部のメディアに語ったという。きょうの読売、産経、日経の3紙が報じているが、朝日、毎日、東京には関連の記事が見当たらない。

6月の株主総会後に発足した新体制の「説明会」(読売、日経)とした記事もあれば、産経は「記者会見」としている。全国紙が豊田社長をはじめ、トヨタの首脳陣が発言した関連の記事を取り上げていないのも腑に落ちないが、最近は「説明会」や「勉強会」と称してメディアを集めるケースが多く、今回もその一環のようにも思える。

それはともかく、3紙の記事を比べると、読売は「トヨタ4組織に再編」との見出しで「世界販売1000万台に向け、責任の所在を明確にし、経営判断を迅速にできるようにしたのが特徴だ」としている。「副社長はいわば社長だ」という発言も「現場に近いトップが迅速に決断することが狙い」のようだ。

産経は「トヨタ、新興国で500万台、世界販売目標1000万台の半分」とのタイトルで、中国などの新興国事業を担当する伊原保守副社長の発言を中心に取り上げている。日経も同様で「新興国販売500万台狙う、副社長6人に権限・責任」としている。

日経によると,豊田社長は新体制の発足を「もっといいクルマを追い続ける終わりなき航海の船出」と表現したという。「もっといいクルマ」は、社長就任時から語り続けている言葉だが、それを実現するために6人の副社長の権限を強化するというわけだ。

説明会に出ていないため、どんな思いを込めて「副社長はいわば社長」と述べたのかは定かではないが、子供のころに「運転手は君だ、車掌は僕だ」と口ずさんだ童謡のような光景が浮かんでくる。

《福田俊之》

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