JAXA、不正アクセス事件を受けて「きぼう」「こうのとり」の情報システムを再構築

宇宙 企業動向

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、サーバーに対する外部からの不正アクセスを受けたことから、「きぼう」と「こうのとり」の運用準備に係る情報システムを再構築すると発表した。

JAXAでは、4月13日から22日にかけて5つの情報システムに対して、正規のIDとパスワードを騙った不正なアクセスが行われ、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」(JEM)と宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の運用準備に関する技術情報、関係者の個人メールアドレスが流出した。

JAXAの調査によると1つの情報システムのIDとパスワードが見破られ、不正アクセスを許したため、保管していた情報が流出した。その中に、機構職員のIDとパスワードが含まれており、そのIDとパスワードで他の4つの情報システムに不正アクセスがあったことが分かった。

ただ、今回流出した情報は、「きぼう」、「こうのとり」の運用に直接使われるものでは無く、運用に支障にでるものでは無いとしている。

JAXAでは、再発防止策として「きぼう」、「こうのとり」の運用準備に関する情報システムを再構築するとともに、多重の防御策の導入、情報管理の強化、教育の徹底などの対策を実施する。

また、機構では、情報セキュリティ事案が続いていることを深刻に受け止め、機構全体の情報セキュリティ対策の強化計画を策定し、情報セキュリティマネージメントシステムの再構築を含めた、情報セキュリティの抜本的な見直しと強化を進める。

《レスポンス編集部》

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