GMとホンダ、次世代燃料電池システムの共同開発を正式発表

自動車 ビジネス 企業動向
会見のようす
会見のようす 全 8 枚 拡大写真

ゼネラルモーターズ(GM)とホンダは、燃料電池電気自動車(FCV)の普及のため、2020年頃の実用化に向けた次世代型燃料電池システムと水素貯蔵システムの共同開発を行うことに合意、長期的な提携契約を締結したと発表した。

両社はこれまで培ってきたお互いの燃料電池技術のノウハウを共有し、小型・軽量・高性能で低コストな燃料電池システムと水素貯蔵システムの開発に取り組み、両社のスケールメリットを活かしたコストダウンを図る。

水素インフラ整備や規格化、標準化に対する取り組みも共同で行い、政府関係や関連産業に対してFCVの本格的普及を推進する。

GMのダン・アカーソン会長兼CEOは「この共同開発はGMとホンダの燃料電池技術におけるリーダーとしての強みがあってこそ成り立ってい ます。エネルギー問題を解決する可能性を持ち、持続可能なモビリティー社会を実現させる燃料電池技術を、この2社で共同開発することが最善の方法であることを確信しています」とコメント。

ホンダの伊東孝紳社長は「ガソリン車並の航続距離や短い充填時間などの使い勝手を持ちながら走行中にCO2を全く排出しない究極のクリーンモビリティーであるFCVを、世の中にいち早く普及させていきたいと考えます。その想いがGMと合致し、両社の得意技術を融合させて、高性能で低コストの燃料電池システムを共同開発する提携に至った事を嬉しく思っています」とした。

GMは2007年から北米で行っている実証実験「プロジェクト・ドライブウェイ」で、119台のFCEVによる累計約300万マイルの実走行データを持つ。

ホンダは2002年に『FCX』のリース販売を日本と米国で開始し、2009年に「World Green Car」を受賞した『FCXクラリティ』と合わせ、これまでに日米で85台のFCVを販売、走行データを蓄積してきた。アメリカでは一般ユーザーにもリースを行い、使い勝手のデータを蓄積している。

ホンダは、2015年にFCXクラリティの後継となるFCVを日本、米国および欧州で発売する予定。GMはFCVの生産計画に関して、今後発表を別途行なうとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る