ホンダASIMO開発責任者「説明している内容が注目されるように」

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本田技術研究所 重見聡史上席研究員
本田技術研究所 重見聡史上席研究員 全 6 枚 拡大写真

ホンダは7月3日、人間型ロボット『ASIMO』が観客の反応を読み取りながら自律的に説明を行う実証実験を日本科学未来館で始めた。

ASIMOの開発責任者を務める本田技術研究所の重見聡史上席研究員は「これまではどうしてもASIMOの動きそのものに注目が集まってしまっていたが、今回の実験では新しい技術や、説明している内容が注目されるようにしていきたい」と話す。

実証実験ではASIMOが来館者に向かって問いかけ、最も挙手が多かった質問内容を自らが判断して説明する。また一番早く手を挙げた人を瞬時に判断し、その人に質問項目を選んでもらい、それに対して答えることも行う。

このため実験を行うフロアの天井に据え付けられたセンサーからの情報とASIMOのカメラからのデータを連動して分析し、瞬時に判断する機能も新たに加えられたという。

重見さんは「まずここではASIMO自身も未来館の展示物のひとつとして、自分の技術を説明するという部分を深めていきたい。その中で私達が目指したいのは、外部から全く操作しないで、いかに自律的にロボットが動き続き、動き切れるかということ」と述べた。

さらに「最終的には小学生なら小学生なりの、中学生なら中学生なりの、大人なら大人なりの説明をASIMOがして、それで理解してもらえることを目指したい。今までのロボットは誰が来ても同じ説明しかしなかった。それでは面白くないので集団の意向、タイプを含めて説明を変えて、理解してもらえるロボットにすれば価値が見出せると考えている」と話した。

《小松哲也》

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