富士キメラ総研は7月10日、自動車用ケミカル材料の世界市場は、2012年以降年平均4.3%成長し、2016年には5兆5043億円になるとの市場予測を発表した。
環境に配慮したサスティナブル(持続可能な)需要を背景に高付加価値材料が成長すると見込んだ。
注目品目として、ポリフェニレンサルファイド(PPS)をあげた。PPSは2012年度の市場が前年比19.2%増の465億円となり、今後はHV、EVの出荷拡大により、年平均6.8%の成長を続けて2016年には604億円になると予測した。
もう一つの注目品目としては、低燃費エコタイヤに採用されている溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)をあげた。S-SBRは、2012年は前年比12.3%増の2730億円市場。2012年から年平均8.3%成長し、2016年には3750億円市場になると見込んだ。