【レクサス IS 新型】HVシステム開発室長、欧州で闘えるハイブリッドができた

自動車 ニューモデル 新型車
レクサス IS300h Fスポーツ
レクサス IS300h Fスポーツ 全 5 枚 拡大写真

新型ISの受注は6月中旬までの発売1か月で、国内では7600台と月間販売目標(800台)の10倍近いレベルになった。このうち、新設定のハイブリッド車(HV)は5500台で、72%を占めた。

新型ISにはHVによって欧州のプレミアムブランドに挑戦するという開発ターゲットがあり、国内での初期受注は欧州展開にも手ごたえのあるものとなっている。トヨタ車およびレクサス車のFR系HV開発を担当する佐藤俊男・HVシステム開発室室長によると、欧州で闘えるISのHVとするため、「環境および動力性能、振動・騒音対策、さらにコスト競争力といった点に焦点を当てた」という。

3リットル級のディーゼルエンジンを搭載した欧州のライバル車に挑み、HVの普及が遅れているこの地域にクサビを打ち込む狙いだ。佐藤室長によると、EU審査値でのCO2排出量は99g/kmと、コンパクトカー並みを達成、大体120g/km近辺にある欧州DE車を大きくリードした。システム出力220馬力という走りや高速走行時の燃費でも互角の闘いにもち込める性能という。

2.5リットルのアトキンソンサイクルエンジンと組み合わせたシステムは『クラウンHV』と同じだ。同車が大幅なコスト低減を図ったようにISのHVも国内価格で480万円からと、競争力のある設定になっている。さまざまな開発テーマを「何とかやり切ることができた」と、佐藤室長。このほど販売が始まった欧州の動向が、この地域におけるレクサスの将来を占う。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る