ホンダの福尾幸一常務執行役員は7月16日、米GM(ゼネラル・モーターズ)との燃料電池車(FCV)に関する提携について「お互いがもっている技術を全てオープンにし、共有するスキームで開発に着手する」と語った。
福尾常務はホンダのFCV開発の責任者であり、同日、東京の本社で記者団の取材に応じた。今後の開発の進め方については、両社の共同開発車投入のメドとなる2020年ごろを見据え「FCスタックの出力や大きさなど、両社のエンジニアがさまざまなターゲットを定る。そのうえで個々の開発テーマについて両社が分担することになる」と説明した。
双方のエンジニアが自由に議論し、開発のスピードアップにつなげる狙いから、全ての技術を開示し合う体制にしたという。一方、第3の企業が共同開発への参画を希望する際は、「具体的にはGMとは議論していないが、あえて(参画を)排除することにはならないだろう」との見解を示した。