気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年7月18日付
●個人消費二極化、独VW販売最高へ、野菜値下げ合戦 (読売・9面)
●輸入車販の販売好調、上半期新車シェア過去最高 (朝日・9面)
●バッテリー対策GSユアサ自信、B787型機「同様事故起こさない」 (朝日・9面)
●ゲームの王者「本物」レーサー、来月、鈴鹿のレース出場へ (産経・11面)
●東京駅も自転車放置禁止、丸の内側本年度から (東京・1面)
●5598万円の限定モデル、ランボルギーニ50周年記念 (東京・7面)
●スズキがリコール (東京・28面)
●自動車向けクラウド、JVCケンウッド、運行管理に活用 (日経・10面)
●「スイフト」燃費21%改善、スズキ (日経・11面)
●三菱自、リコールで外部諮問委 (日経・11面)
●会社研究世界に挑む、富士重ーBMW、米でブランド力向上、販売エリアの拡大カギに (日経・13面)
●中国新車販売3倍へ、東風ホンダ、10年後に100万台 (日経・13面)
●配当性向30~40%、三菱自、今期復配10円超に (日経・15面)
ひとくちコメント
米ゼネラル・モーターズ(GM)485万台、独フォルクスワーゲン(VW)470万台、そしてトヨタ自動車490万台(推定)。この数字とはそれぞれの自動車メーカーの2013年上半期(1~6月)の世界販売台数である。
GMとVWが上半期の世界販売台数を公表したことで、7月17日付の日経夕刊が「車販売、日米独3強混戦」とのタイトルで、日米独の世界3強が混戦模様となってきたと取り上げた。
それによると、前年が497万台だったトヨタ自動車は上半期で2年連続の世界首位となる公算が大きいが、中国や北米で好調な米GMと独VWが激しく追い上げているというのだ。
日経の試算ではダイハツと日野自動車を含むトヨタの上半期の販売台数は490万台と見込んでおり、世界の3大自動車メーカーの差はわずか20万台前後で競り合っているという。2013年通年では「GMが再逆転する可能性もある」(日経)とも伝えている。
世界3強の差が縮まってきたことについて、おそらくトヨタの経営陣に聞いても「世界で販売した1台1台を積み上げた結果で、首位かどうかは意識していない」とおなじみの“模範解答”が返ってくると思われる。
とはいえ、、GMが元気を取戻してVWとともにトヨタを猛追するというトップ争いは「もっといいクルマ」を追求するトヨタにとって大企業病を防ぐ緊張感にもなる。