日立製作所と日立レールヨーロッパは7月18日、英国の都市間高速鉄道プロジェクト(IEP)について、英国運輸省(DfT)から鉄道車両の製造と保守事業の追加受注が内定したと発表した。
日立は2012年7月、同社が出資するアジリティ・トレインズを通じてIEPに関する正式契約をDfTと締結している。日立はイースト・コースト本線(ECML)用の227両と、グレート・ウェスタン本線(GWML)用の369両を製造して27年半に渡る保守事業を提供し、アジリティ・トレインズが車両をリースする。
日立が今回追加受注したのは、クラス800高速車両270両(9両編成30本)の製造と27年半の保守事業。この270両はインターシティ225電気機関車がけん引する老朽化した客車編成の置き換え用となるもので、全てECMLに投入される。
これによりECML向けの車両は合計497両となり、日立はGWML向けの369両を加えた866両の製造と27年半の保守事業を行うことになる。日立は今後、今回の追加受注の正式な契約に向けて調整を進めていくとしている。