【フィット プロトタイプ】基本部分が上位モデルと同等、コスパは高い

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ホンダ フィット(プロトタイプ)
ホンダ フィット(プロトタイプ) 全 6 枚 拡大写真

まだ、価格が発表されていないが、間違いなくもっともリーズナブルな設定となるのが1.3リットルエンジン搭載車だ。

エンジンこそ1.3リットルとほかのパワーユニットと比べると少々見劣りしてしまうが、ボディなどのほかの部分は上位グレードと同じ設定。本気のフルモデルチェンジをしてきた『フィット』だけに、基本部分の向上もめざましい。

フィットのスペースユーティリティに大きく貢献しているのがセンタータンクレイアウトのボディだが、この構造も変更されリヤのスペースを確保しながらも後席足元の膨らみを減らすことに成功。ゆったりとした乗車姿勢を実現している。

1.3リットルモデルに搭載されるエンジンはツインカム化され、VTECとVCTを組み合わせることによりアトキンソンサイクル化している。最高出力は100馬力で1リットルあたりの出力はハイブリッド用1.5リットルより優れている。

乗り味はいたって普通で、不満を感じず「これで十分」と感じさせるほど。もともとシャシー性能が高く、クルマを素直に走らせるだけでスポーティに走れるのでそう感じてしまうのだが、総合性能の高さには恐れ入る。このエンジンを搭載するモデルが間違いなくもっともリーズナブルな価格設定になるわけだから、そのコストパフォーマンスの高さには脱帽だ。

試乗車が履いていたタイヤは175/70R14とハイブリッドなどが履く185/65R15よりも1サイズ細い。このサイズ違いは価格的には大きな差が生まれる領域で、175/70R14は185/65R15より3~4割ほど安いこともある。1.3リットルエンジン車はアイドリングストップ時の補助電源としてキャパシタをラゲッジルーム内に搭載している。バッテリーを2個搭載すると、交換時に2個分のコストが掛かるがこれをキャパシタで行っているとなるとバッテリー交換も1つで済み、これまたランニングコストが抑えられる。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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